その８　入居者へ紹介依頼

当社では、できるだけお部屋に対する問合せ・内見を増やすために物件情報を抱え込むことなく、物件近隣の仲介業者へ広く公開しています。でも、これだけでは入居募集は十分とはいえません。なぜなら客付け不動産会社の営業力に拠るところが大きくなってしまうからです。

特に７・８月や年末・年始の時期などは不動産会社への問合せ自体が減ってしまいますので、内見数も少なくなってしまいます。

そのようなとき、客付け不動産会社の営業力だけに頼るのではなく、別の方法でも入居者希望者を見つけられないかと考えなければなりません。

当社では、既に入居している方に「紹介制度」をお伝えし、入居者の斡旋依頼を行なっています。

入居者から直接紹介をもらえれば、

といったメリットもでてきます。

肝心の紹介をもらうときのタイミングですが、具体的には、

	入居時
	毎月のニュースレター
	退去時

の３つの場合に実行するのが効果的と考えています。

入居時

当社では入居時に、ウェルカムバスケットで入居者さまをお出迎えしています。このウェルカムバスケットを置くだけで、「この物件は他の物件と何か違うぞ。」と入居者に印象づけることができます。

ここで、さらに、「紹介してくれたら、商品券を無料進呈します！」といったご案内を一緒に置いておくのです。当社ではこれを「紹介制度」と呼んでいます。いったん、

「このアパートは紹介すれば、お礼がもらえるのだな。」

と印象づけてしまえば、しめたものです。すぐに紹介はしてくれないかもしれませんが、何かのタイミングで紹介してくれる可能性が高くなるのです。

一般的に入居者の満足度は、契約時・入居時が一番高いといえます。ですので、このときに紹介制度の存在を入居者さんの頭の中にインプットしておくことが大事なのです。

毎月のニュースレター

当社では、毎月入居者にお得情報を配信しています。Ａ４一枚の簡単なもので、内容はお部屋のワンポイント掃除レッスンから災害時の避難についてまでさまざまです。

このお得情報には緊急時の対処方法や緊急連絡先などを記載したり、お部屋に関する「要望改善シート」なども同封し、入居満足度アップを図っているわけです。

この中に、定期的に「ご紹介シート」を同封しているのですが、これはかなりの効果があるといえます。

「このアパートにお知り合いを紹介してくれたら商品券３，０００円分を進呈！」

などとうたっておくと、入居者がある日突然友人を紹介してくれることがあります。

実際に当社管理物件ではこの「ご紹介シート」から数件の紹介をいただいています。

退去時

入居者が引越しで退去する場合も紹介をもらえる絶好のタイミングです。退去の連絡はある日突然やってきます。退去の連絡がきたら立会い日等を決めるのと同時に、

「どなたかお知り合いでアパートを探されている方をご存知ないですか？」

と一言付け加え、紹介をもらえないかお話をします。アパートの住み心地や管理体制に満足感をもっていればいるほど紹介してもらえる確率は高くなります。実際当社で管理させていただくようになったある物件の入居者さんより、

「御社が管理するようになってから、物件が大変キレイになった。掃除が行き届いているし、お花まで飾ってあるし。知人が部屋を探しているから今度紹介しますね。」

とお電話をいただいたことがありました。

紹介をもらうには、日頃からしっかり物件管理を行い、入居者とコミュニケーションをとっていることが大前提になるのです。

物件周辺の不動産会社へ募集図面を配ってあるき、多くの不動産会社に募集依頼をするのが早期満室への第一歩です。それに加えて当社の「紹介制度」をあわせて活用してけば、より入居が決まりやすくなることでしょう。